✔給料が安いとか
✔一生懸命働いても給料があまり上がらない
✔将来の年金がもらえるか不安(老後の不安)
✔自分の働いている会社は将来大丈夫だろうか
GDP三位の日本の賃金は世界で何位?
こういう悩みを抱えている方は多いと思います。
そういう悩みを抱えているあなたは、まだラッキーな方だと思います。
こういう危機感を覚えていない人の方が危険だと思います。
なぜなら、1990年から30年も給料が上がっていない先進国は日本だけなのです。
具体的なデータでは、1990年当時のOECD加盟22カ国で、この30年間の名目賃金の伸びを見てみると、
名目賃金ではほとんどの国で2倍以上となっているのに、日本の伸びはほぼゼロです。
1990年に20万円だった給料が、今も20万円で変わらないということですね(下グラフ参照↓↓)
現在の大卒の初任給ならば、40万円位になってないとおかしいということです。
物価が上昇したり、年金の減少、健康保険額の増加などを考えると、実質給料が下がっていますね。
賃金の時系列推移を見てみると、1990年のOECD加盟国で22か国中12位、その後OECD加盟国が増えて2019年には35か国中24位です。
OECD加盟国が増えたにもかかわらず更に順位を落としていますね。
更に、名目賃金の伸び率は148か国中最下位です。
これってかなり異常な事だと思いませんか?
実感として、スマホが高いと感じませんか?
給料が20万円の方の場合、給料の半分以上がスマホを買う為の値段となります。
今や、生活に欠かせないスマホが給料の半分とか、どれだけ給料があがっていないのかが実感できます。

原因は色々考えられますが、根本的な原因としては2つあると個人的には考えてます。
★終身雇用制度
★上場企業の経営者のITリテラシーが低い
給料を上げれない理由
実は日本は、正社員で一度雇ってしまうと簡単に解雇できないシステムになってます。
正社員と会社がトラブった場合、労基に駆け込めばほとんど雇われている側に有利な結果になります。
したがって、一旦雇ってしまうと会社としては解雇するのが難しくなるわけです。
終身雇用が崩壊した、なんて言われてますけど実質的に崩壊なんてしてません。
日本て景気良くないのにアメリカなんかより失業率低いでしょ?
一旦雇用すると会社の業績が不振でも簡単には解雇できない仕組みなんですね。
だから、雇う側としては派遣社員の方がいいという会社が増えたのです。
会社としては、簡単に解雇できない、しかし業績も伸びない・・・
というジレンマに陥っている状態が、給料があがらない会社の現状です。
では、なぜ会社の業績が伸びないのか?ということになります。
この原因と考えられる経営者のITリテラシーが低いということです。
いまや、世界的に企業規模で大きい会社は『GAFA』に代表されるようなIT系が上位を占めていることは皆さんご存じだと思います。
IT産業はデジタル技術を使った製品なのでアナログ産業と違いコピーするのが簡単で、
それを人件費の安い国で作れば日本のような人件費が高い国は太刀打ちできません。
考えれば小学生でもわかりそうな理屈ですが、なぜか上場企業の経営者が価格で勝負しても負けるとわかっている当たり前のことを実践してきたのです。
当然ながら、業績は伸びません。
したがって、給料もあがらないのです。
個人的には、30~40代の若い人を経営陣に組み込む必要があったのではと考えてます。
実際、GAFAなどのITを使った戦略に日本は完全に負けています。
さらに踏み込んで考えると、日本の大企業の経営者は『ニーズ』を売ろうとしているのがそもそもの間違いです。
『ニーズ』とは、例えば冷蔵庫や靴、衣服などの生活必需財の事ですね。
でも、よく考えてみてください。先進国の中で『ニーズ』なんてあるでしょうか?
先進国で、洋服やせっけんがないという状況はほとんどないですよね。
しかも、そのような生活必需財は中国などの人件費が安い国で作られますから価格競争では絶対に勝てません。
『ニーズ』で勝負しても勝てないのは明らかです。
では、なぜGAFAはあれだけ巨大産業に慣れたのでしょうか?
それは『ウォンツ』を売ったからです。
『ウォンツ』というのは、生活していくのに絶対必要なものではないけど、『それいいね!』と思わせるようなモノ、サービスのことです。
例えば、アマゾンプライムサービスなどは、『毎月500円でビデオ見放題、音楽配信聴き放題、宅配お急ぎ便も使用できる』という内容です。
こんなサービスなくても生活に支障はないけど、世界中で多くの人が利用していますよね。
『こんなサービスなくても生きてはいけるけど、あったらいいよね』というサービスですね。
日本の企業の給料が30年間も上がらない根本原因は私は、この『ウォンツ』が足りなかったからだと分析しています。
実際、この『ウォンツ』で年収何億も稼いでいる若い人が増えてますよね。
例えば、ユーチューバーやネットで情報配信して稼いでいる人たち。
これはまさに『ウォンツ』を提供して、それを『いいね!』と思う人がいるから稼げるのです。
ユーチューブを見なくても別に死んだりしませんよね?
こういう人たちはサラリーマンの生涯年収を一年間で稼いだりします。
個人でも、中小企業の利益より稼いでいる人も結構いらっしゃいます。
なぜなら、元手が情報なのでただ同然だからですね、
もちろんその情報を作るための労力はかかりますが、それほど資金は必要ではありません。
もし、ご存じなかった人は『ニーズ』と『ウォンツ』の違いを知ればニュースや世の中の見方が今までとは変わるかもしれませんね。
また、あなたの働いている会社の現状についての認識が今までと変わるかもしれません。

ここまで読んでくれてありがとね。
次回は、『将来の不安を減らすには何をしたらよいのか?』について語りたいと思います。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■